釈迦嶺(しゃかりょう)<再挑戦>

2003年の記録

10月18日(土)晴天
今日は昨年リタイアした釈迦嶺(1175.1m)に再挑戦した。今回は知人で藁麦粒山、猿ヶ馬場山、安平路山等数々の藪山にも登られているIさんに御同行いただいた。

ウソ越に駐車、8:32出発。

荒れた林道を歩く。昨年よりたくさんのススキが被っている。右側に元駐車場であった所からは、冠山が正面に見える。

追記:2003年11月8日(土)リベンジ成功
荒れた林道より冠山をのぞむ

少し行って登り口までの林道は、昨年より草が刈られていたので少々ほっとした。昨年は、赤テープのある2本目の沢から上がったが、急登で滑りやすかったため、尾根歩きをしようとさらに林道を歩いたが、とりつくところがなく、もどって、一つ目の赤リボンのある沢から上がることにする。

こちらの方がなだらかであった。
9:30 尾根までの中程で二股になる。ここは左をとる。

尾根に近づくにしたがって急登になり、草や灌木につかまりながら、上がる。しかし、不思議なことに昨年もう一つ奥の沢から登ったはずなのにどこで合流したのか、同じ急登を登り、そこから尾根に上がった。帰りには確認しながら下ったが、どこで分かれるのか分からなかった。

帰りのためにこの尾根に出た所の幹に赤リボンを巻いた。(帰りには見つけにくかった)
尾根からは途中までは最近のものと思われる橙色のリボンが多数あり、踏み跡も分かりやすかったが、途中で撤退したようでリボンもなくなり、踏み跡も全くなくなった。

昨年より、ブッシュも笹も成長してきている。かき分けながら進むので時間がかかる。

10:52 昨年ビバークした所に出た。懐かしい。
Iさんは、ときどき低木に登り、進行方向と来た方向を確認している。

11:53 ぶなの巨木があったので木に登り、進行方向と来た方向を確認した。

冠山、能郷白山がはっきり見える。
金草岳が同じくらいの高さにそして近くに感じる。
来た方向を確認(西の1025mピーク)
草地を通った後、12:05 昨年リタイアした鳥の形をした木の根の所に出た。

12:19 湿地に出る。水たまりがある。ここが「山旅徹底ガイド」P167に書かれている直径10m程の湿地であろう。

Iさん曰く「この湿地には獣のにおいがプンプンしますよ。」
そばの木に登って山頂方向を確認する。山頂まで距離は短く、標高差もほとんどないが、これ以後も激藪だ。この調子だとまだ1時間はかかりそうな感じだ。今回はこの湿地までとし、先ほどの草地で昼食とする。

ここが唯一向かい合って座ることができる広さがある所であった。

おにぎりと豚汁とコーヒーで45分ほど休憩。
13:05 出発
帰りに昨年迷った所の手前で、また迷ってしまった。というのは、左方向に古い赤リボンと踏み跡がついていたのである。次第に急な下りになってしまいそうなことに気がついて私たちの付けたリボンのある所までもどり、尾根歩きを心がけた。

また、谷に下りる目印の赤リボンにも気がつかず、古い赤リボンにつられて下りすぎたため再びもどって谷への下り口を発見した。

その他迷いやすい所は無数にあった。リボンは必需品である。

無事登山口に着いたのは16:40であった。北斜面のためもう薄暗くなっていた。
Iさんの言
10年くらい前は藪山が流行っていてこの釈迦嶺もある程度踏み跡があったのであろうと思われるが、現在は登頂された方がほとんどいないと思われ、たいへん厳しい山であり、本格的な藪山のいい勉強になったとのこと。また、万歩計を落とされたそうです。<見つけることはできなかった>
私も腰のベルトに挟んだストックとリュックのサイドポケットに入れた地図を落としてしまった。私のは、幸運なことに帰りに迷いそうな別々の地点で拾うことができたし、通過したことの確認にもなった。

残雪期の登山も考え、5月の連休に下見に来たが、徳山ダム工事現場が終わった辺りまでは除雪してあったが、国道417号が登りになったとたん積雪が40cmはあり、ここから歩くとなるとウソ越まで雪の中を歩かなければいけない。数時間はかかると思われる。

今日は、Iさんお勧めのグリーンセラ池田温泉に入ってきた。新館もできたが旧館の方がお勧めだそうです。下着の中には葉っぱが一杯、すねには多数の傷ができていた。

追記:10月29日、大野町の井上さんから以下のメールをいただきました。
 先週の日曜日に釈迦嶺に登って来ました。私たち(17人)はウソ峠から林道を一時間45分かけて頂上の南まで歩き、ピンク色の赤布?のある谷から、沢を少し(10M)行き右の支尾根に取り付き、木の枝や根っこ、草につかまって高度を上げ、主稜線に出て右に10分ぐらい歩いて登頂しました。別に5人ぐらいのグループが私たちより右の尾根を登っていました。
 ルートはたいしたヤブは無く、所々に目印があって合計で2時間45分ぐらいで山頂に到達できました。南麓からの景色は人工物が皆無で奥美濃の醍醐味が味わえました。
 5,6年前は単独で1時間半ぐらいで行ったことがあります。そのときは林道歩きは快適で、南側の頂上直下の沢をつめて登頂しました。・・・今は自然が回復して時間が掛かりますね。参考になればと思いメールを送らさせて頂きました。
 楽しくて非常に参考になるHPを今後もお願いします。