烏帽子岳三国岳
 
2002年の記録

5月5日(晴れ)

2人

 昨日出かける予定であったが、あいにくの雨。雨後でヒルが心配であるが、行くことにする。今日は、烏帽子岳と三国岳である。
 登山口は時山バンガローにした。ここは北西尾根と呼ばれている。清内橋(赤い橋)を渡るとすぐ右手に大きな駐車場。先客が20台ほど。ここには50台はとめることができそうである。奥に管理棟がありトイレがあるので借用した。シーズンオフのためか無料であった。身支度をして出発したのが10時。
 さて、登山道は、駐車場入り口に小さな看板があり、バンガロー村へと進む。このバンガロー村は、「平家館」と言うそうだ。右手に折れ入り口にトイレ。その反対側に登山道があった。

ここには、鉄塔巡視路のための合成樹脂の階段が続いていてたいへん歩きやすい。しかし、急登である。13番の鉄塔の頃に植生が広葉樹に変化する。やがて巡視路(12番と書かれている)と尾根道(11番)とが分かれるが、左折し、尾根道を行くこと。というのは、12番の方へ行って12番の鉄塔まで行ったところで道が分からなくなってしまった(ここはずいぶん下へ下がってきてしまったようだ)ので、そこから11番方面へ向かう道があったのでそちらへ戻り気味に登り、何とか合流することができたからである。このとき右足の膝あたりにヒルが一匹着いていた。さて、しばらく行くとまた、右への分かれ道があるが、尾根道を行くこと。ここを右へ行くと、三国岳である。帰りにはここを通ることを確認して尾根道へ。ここからがまさに「石楠花通」と言っていいほど群生している。イワカガミもすばらしい。上と下とで見事なピンクである。1週間前ならもっと咲いていたのではないか。展望のよい石灰の岩の上で小休止。霊仙と伊吹がよく見える。灌木の中を通っていくと、865mの烏帽子岳である。ここまで来るのに1時間45分(休憩含む)。昼食を食べ12時に出発。
 さて、次は、いったん戻って三国岳である。この縦走路は3分の1ほどまでは、鉄塔巡視路のため歩きやすい。しかし、山登りの本によるとその後がたいへんと書いてあったが、今日は真新しいピンクのリボンが要所要所につけてあり、迷うことはほとんどなかった。赤テープはない方がよいという人もいるが、こうしたコースにはありがたい。もし、なかったとしたら、それこそ迷うであろうと思われるところが何カ所もあった。さて、急峻なコブをいくつもアップダウンを繰り返しながらやせ尾根を進むと、大きな岩の右手に出た。ここで大休止。ここの眺めもすばらしい。しばらく急登を登ると阿蘇谷からの登山道に出る。後は楽である。この縦走路は、鈴鹿の中でもそのおもしろさはピカイチではないかと思う。(治田峠から藤原岳への縦走路もおもしろいが…)。すぐに三国岳に出た。最高点へは、8分ほど南へ行く。石が集めて置いてあったのが最高点である。ただ最高点への道は、数年前、鞍掛峠から登って来たときよりは、荒れていた。縦走路だけで1時間50分かかった。ここで小休止。これで鎌ヶ岳から烏帽子岳までの縦走路を踏破したことになる。2時発。
さて、帰りは、阿蘇谷コースである。4年ほど前百々女鬼谷から登ってきたことがあったので懐かしく思いながら、急峻な道を下っていった。平らになったところで百々女鬼谷との分かれ道に出た。その道はすっかり荒れているように見えた。平らな道もあるが、ザレ場の多い下り道だ。また、沢に出ると、数回左右に渡らなければならない。増水していると危険だと思われるところが数カ所あった。ワサビ畑をすぎると杉の植林帯に出る。あとは、平坦な道である。墓地に出ると、1分で県道の白い橋に出る。右手に曲がると清内橋(赤い橋)が見えた。全行程6時間弱であった(休憩含む)。4時発。乗車してしばらく走ったとき右膝の上でヒルが一匹動いていた。あわてて停車して払い落とした。

1996年頃

単独

三国岳へは、鞍掛峠のトンネル手前に車を置いて登ったこともある。踏み跡があまり明瞭でなく地図と違うのではないかと思ってしまう所があった。

1995年頃

単独

鞍掛トンネルを抜けて、国道306号を滋賀県側へ走り、百々女鬼橋(どどめきばし)を渡り、すぐ右折し林道を終点まで走らせる。終点には古ぼけた林業用の作業用小屋がある。ここが登山口である。途中時山からのコースとの合流点がある。次に急登が待っているが1時間10分ほどで頂上らしきところに着く。しかしどこが山頂か分かりづらく、南へ歩を進めると、鞍掛峠の上まで来てしまった。引き返してみたが、標識は見あたらなかった。