焼山(やけやま)<1366.1m>
|
|
2006年の記録 | |
|
|
8月25日(金)快晴 | |
今日は、十和田八幡平国立公園にある焼山に単独で登った。 もともとは、妻がここにある「玉川温泉」に来たいというので4月に予約し、この夏に一週間の休暇を取って保養に来たのだ。 玉川温泉は、北日本随一の湯量をほこり、源泉である大釜からは98°Cの熱湯が轟音(ごうおん)とともに噴出している。温泉の含有成分が川床に沈着してできた北投石(ほくとうせき)は国の天然記念物に指定され、盗掘もあるらしいが、犯罪であるとのこと。 玉川温泉は、強酸性の温泉と岩盤浴で有名である。 |
|
|
|
さて、玉川温泉から後生掛温泉への縦走登山道が整備されていて、その途中、玉川温泉に近い側に焼山は位置している。 後生掛温泉の方が標高が高いので後生掛温泉から玉川温泉へ縦走するのが一般的らしい。 岩盤浴の入り口に焼山の案内図があった。私が案内図をじっと見ているのを見て、妻が「焼山に行ってきてもいいよ。」と許してくれた。そこでフロントで焼山までの時間を伺うと、ある人は「2時間」と言い、また別の人は「3時間かかる」という。 |
|
膝当てや地図はないが、道は整備されているらしいのでハイキングシューズに履き替え、リュックを背負い、ストックの代用で傘を持ち、菅笠をかぶり出発。9:47 遊歩道(自然観察路)を少し登ると岩盤浴が見下ろせる。 |
|
橋を渡るといよいよ登山道であるが、最初は長い石の階段である。その後、木道が敷いてあったり、適当に道標があったりで安心して歩ける。 最初の休憩地点にはベンチがあり、最後の水場であると書かれていたが、最近雨が少ないためか水はほとんどなかった。10:16着 |
|
ブナ林の中をゆったりと上がっていく。涸れ沢を歩くところもあり大きな岩がごろごろしている。 植生が変わってきた頃、正面に稜線が見え、周囲の山々も見える。A夫妻を追い抜いたが、この方たちは、玉川温泉を9:10に出発し、後生掛へ縦走されるそうだ。 焼山がやっと姿を現した。 |
|
斜面のざれ場を慎重に登ると名残峠(1324m)に着く。11:23 1時間36分で着いた。A夫妻だと2時間20分ほどか。 左下には火口湖が見える。ゴゴーという音が不気味に聞こえる。 しばらく休憩して右上に見える焼山山頂をめざす。 |
|
ざれた道を5分ほど登ると笹藪の山である。 よく見ると左に藪道がある。肩ほどの笹をかき分けて50mほど平坦に進む。 そういえば玉川温泉に「最近熊の出没が見られる」という表示が多数あった。 |
|
熊鈴がないので、大きな声で歌いながら笹をかき分けてくるとわずかな切り開きの中に二等三角点があった。1366.1m 11:33 すぐに名残峠にもどるとA夫妻、B夫妻が休憩してみえた。B夫妻は後生掛から焼山へピストンされるそうだ。この二御夫婦に三角点への道を教え、山頂へ登っていかれるのを見送って先に進んだ。 |
|
火口湖を左に見てざれ場を下り登り返すと鬼ヶ城があった。溶岩が鬼の城に見える。 遠くに見えるのが焼山である。→ |
|
アップダウンの後、きれいな池と左隣に立派な避難小屋が見える。その奥には毛せん峠も見える。 | |
12:03 避難小屋着 中に入るとときれいなトイレがあり、中央にストーブがあった。記帳ノートもあったので、一言書かせていただいた。 |
|
少し先には玉川と後生掛との中間地点の道標があった。その先には、毛せん峠と栂森があった。 ← 12:39着 毛せん峠から栂森へ向かっていくと、途中で登山道がなくなったというか柵があり、仕方ないので毛せん峠に戻った。 この辺りの眺めはすばらしい。 |
|
先に進むと急な下りになり、国見台まで行くつもりだったが、帰りにまたここを登るのかと思うと急に意欲が失せ引き返すことにする。おそらく向かいに見える森の山が国見台だと思われる。→ 毛せん峠で休んでいるとB夫妻がみえた。焼山への三角点を教えてもらったおかげで三角点にタッチできたと感謝された。ここから2時間ほどで後生掛に行けるそうだ。 このご夫婦と分かれて戻っていくと中間地点あたりでA夫妻に出会った。 |
|
|
|
この縦走路が気持ちがいい。とても1300mの標高とは思えない。2000m以上の高地のようだ。 ※この理由については新玉川温泉そばのビジターセンターで詳細に説明してあった。 名残峠からは下るだけだ。水場のところで大休止。その後しばらく下ってくると登山口である岩盤浴が見下ろせる。白煙の迫力がすごい。名残峠から約1時間20分で登山口に着いた。15:00着 次回来たときは、後生掛から玉川へ縦走したいものだ。 |