高屋山

2004年の記録

6月13日(日)晴れ
今日は単独で奥美濃の高屋山(たかやさん)<1136.1m>に登った。
「高屋山」と名の付く山は美濃に2つある。
一つは、今日登った大白木山の北西にある高屋山。もう一つは、小津権現山への途中にある高屋山。
今日は『岐阜の山旅100コース美濃「上」』と大垣山岳協会編「美濃の山」【第2巻】を参考にした。

根尾村(現在は本巣市)の樽見駅から国道418号へ入りしばらくして板屋から左折して県道255号へ入り上大須をめざす。NEOキャンピングパークを過ぎて公衆トイレで左折して折越峠をめざす。大白木山の登山口にはだれもいない。
ここまでのルートは大白木山の記録を参照してください。
ここから下って越波の集落に着く。最初の民家のおじいさんに高屋山への取り付きを尋ねると、少しもどった小沢から登るそうだ。一旦もどって墓地のそばに駐車した。身支度していると、通りかかった車の方が、「どこへ登るんだね?」と聞くので、「高屋山」と答えると、「道はないよ。」と言って去っていった。
今日はタオルを忘れてしまった。風呂用のタオルを2枚持ってきていたので、それを使うことにした。
赤リボンとラジオと虫除けを用意。今日は樹林帯の中であり、風も強いので涼しく感じる。

9:02出発
2分ほど折越峠方面にもどると、沢の隣の杭に赤テープが巻き付けてあり、マジックで「高屋山登山口」と書かれていた。

草を踏みながら歩いていく。
@墓地から林道を折越峠方面に行き右の沢のそばの取り付きから歩き始める。
最初の沢を渡るところに水が貯めてあった。帰りにここでタオルを濡らして汗をふいた。

すぐに二つめの沢を渡る。右岸の急登の山腹を上がり沢から離れる。草で被われて踏み跡は不明瞭。先人の古いテープが頼りになる。以後、持参した赤リボンを付けながら登る。

しばらくして植林地帯に出る。
A水が冷たくて気持ちがいい。
← どこでも登れそうな急登の植林地帯を上がっていくと、見晴らしのいいところに出る。ここでバナナを一本食べて初めての休憩。9:51

右折してさらに植林地帯を上がっていく。
コアジサイが増えてくる。
Bすごい急登の植林地帯を上がる。
植林地帯の次は再び草に被われている。道は全くなく、獣道である。獣のすごい臭いが鼻についたとたん、すぐそばを獣が駆け下りていく音がしたのであわててラジオのスイッチを入れた。

テープを頼りに急登を上がると再び植林地帯に出る。帰りには草藪に入ることになるので、下り口の木の幹にリボンをしっかり巻いた。【下りの写真Hを参照】
しかし、今から思えば右から草藪を迂回する道があったのかもしれない。
Cコアジサイの群生が美しい。
次第に広葉樹に変わり、急登を上がると、尾根に出る。ここで豚汁とおにぎりを食べ大休止。11:33【下りの写真Gを参照】
ここから左折して尾根歩きとなる。持参したリボンはここまでで使い切ってしまった。
ここからは、先人のかすかなテープだけが頼りである。
案の定これ以後の所で帰りに2回も迷ってしまった。

さて、← の大岩に出る。左から巻いて行ったがこの辺りは巨岩がごろごろしていて踏み跡が不明で、帰りにここで迷った。
D巨岩がごろごろしている。
山頂まではなだらかな尾根歩きでぶなの巨木が見られる。笹が現れてきたと思ったらすぐに開けた山頂に出た。12:12
3時間10分かかった。リボンをこまめに付けながら登ったので時間がかかった。
三等三角点があった。

山頂表示のプレートはどこかで見たことのある物と同じ書体であった。
E山頂は樹林で眺望はない。
← 樹間から大白木山が臨める。

コーヒーを沸かしてくつろいだ。虫はいなかった。
だれもいない静かな静かな山頂である。

12:42下山開始
F大白木山の鉄塔が見える。
巨岩の所と尾根から右折する地点へ至る下りで左の方へ下っていってしまい迷った。

テープのあるところまでもどり、周囲を目をこらして見て修正した。

尾根からは、直進する道もあるようで越波の集落に行くらしい。赤布もあったので迷いやすい。 →

ここからは広葉樹林帯の急な下りである。ずるずるすべり尻餅を何回もついた。
G尾根から右折して急な下りになる。
登ってくるとき、草藪から植林地帯に出たところの木の幹に赤リボンを付けておいて役に立った。
しかし今から思えば、草藪を迂回する道があったのかもしれない。

なお、迷いやすい所だけ赤リボンを残してあとは回収しながら下山。

最後に沢に下りるところでも迷ってしまった。
合計3回迷った。
H右折して草藪に入る。獣の臭いはしなかった。ひょっとして直進する道があったかも…。
沢に下りて顔を洗い、車にもどった。15:12着。2時間半かかった。
今日はうすずみ温泉に入った。大人950円だった。以前は1000円だったのに50円だけ安くなっていた。タオル付きである。お客は少なくゆったりできた。